【PS4の購入理由になりえる】『メタルギアソリッド5 ファントムペイン』:ファーストインプレッション
9/2に発売された「メタルギアソリッド」シリーズの最新作、「メタルギアソリッド5 ファントムペイン」のファーストインプレッションとしての評価・レビューになります。
「ソリッド・スネーク」の遺伝子的な親でもある「BIG BOSS」。本作では、伝説的な英雄である「BIG BOSS」がなぜ悪に堕ちてしまったのか、が語られるシリーズで最も重要な位置づけとなる作品です。 (「スターウォーズ」で例えると「アナキン・スカイウォーカー」がなぜ「ダースベイダー」になったのか、が語られる重要なエピソードになります。僕はこういう英雄が闇堕ちするストーリーに弱いんです。)
僕が実際にプレイしたことのあるメタルギアシリーズは以下になります。 「メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・ブリバティ」 「メタルギアソリッド3 スネークイーター」 「メタルギアソリッド ポータブルオプス」 「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・パトリオット」 「メタルギアソリッド5 グラウンド・ゼロズ」
「メタルギアソリッド ポータブルオプス」のためにPSPを買い、 「メタルギアソリッド4 ガンズオブパトリオット」のためにPS3を買いました。
しかし「メタルギアソリッド1」と「メタルギアソリッド ピースウォーカー」をプレイしていないので、そこまでコアなメタルギア信者とも自負できない管理人ですw
が、本作はそんなエセメタルギア信者目線を抜きにしても人にお勧めしたいゲームです。このゲームをプレイすれば「日本のゲーム会社もここまで来たか」と思えるはずです。
ということで少し遅くなりましたが、今回の記事でファーストインプレッションをしたいと思います。
【自由潜入によって高まるリアルな潜入感】 本作のミッションは基本的に敵の基地に潜入して目的を達成することが多いです。オープンワールドになったことで自分の好きな所から、自分の好きなルートで侵入することができます。元々あったメタルギアの自由度と組み合わさり、戦地への潜入感が更にリアルになりました。敵が少ない所からゆっくり麻酔銃で攻めるのも良し、敵が多い所から殺戮プレイをして攻めるのも良し。高い所から狙撃して敵を減らすも良し、一人ずつ近距離格闘のCQCで仕留めていくも良し。地形、敵の配置、装備、天気、様々な要素を考慮して戦略を練って潜入していく楽しさがあります。
【バディによって変わる難易度】 本作にはBIGG BOSSと一緒に潜入し、様々な要素で潜入を手助けしてくれるバディという存在がいます。D-Horse(馬)、D-Dog(犬)、クワイエット(スナイパー)、D-Walker(メカ)の4種類。はっきり言ってバディの有無によって本作の潜入の難易度がかなり異なってきます。バディなし=難易度Hardと言っていいと思います。バディにはそれぞれ装備を成長させていく要素や、親密度によって行えるアクションも増えていくので、気に入ったバディを育成していく楽しみもあります。
バディの選択と先に述べた自由潜入によって、同じミッションでも人によってプレイの仕方が全く異なることになります。
【マザーベースを育成する楽しみ】 本作には自分の基地であるマザーベースがあります。このマザーベースは敵をフルトン回収(簡単に言うと眠らせた敵を拉致)したり、資源を入手することで大きく成長させることが出来ます。この基地が大きくなるにつれてBIG BOSSが使用できる武器が増えていくんですよね。またマザーベースには戦闘斑、諜報斑、医療班などがあり、それぞれの班によって得られるメリットが異なってきます。拉致した兵士にはそれぞれ能力があり、どこに誰を配置するかで班の能力が変わっていきます。(基本的には自動で配置してくれます。)能力の高い兵士を拉致して基地を大きくしていく育成シミュレーション的な要素もあるので、メインミッションに疲れた時の気分転換にもなります。
【ムービーによる冗長性を極力排除】 メタルギアシリーズ=ムービーゲーと言われましたが、本作ではその冗長性を極力排除するように努めています。本作ではゲームの「背景となるストーリー」や「細かい説明」を「カセットテープ」として、キャラクターの操作中に聴けるようになっています。この「カセットテープ」ですが、かなり本格的に作られていて、会話の総時間は2時間以上は余裕であるんじゃないかと思います。今までのメタルギアでは「ムービー」で語られていたようなことが、「カセットテープ」として語られるようになり、よりプレイに集中できるようになっています。また80年代の音楽も「カセットテープ」としてゲーム内で入手することができ、移動中に古き良き音楽を聴きながら移動するということが出来ます。
オープンワールドのゲームに良くある「移動の退屈」さを、「カセットテープ」という「音」と「情報」で補うという開発者の妙案であり、今後のオープンワールドのゲームで標準として採用されて欲しいシステムです。個人的に「メタルギアソリッド5 グラウンド・ゼロズ」以降の最大の発明ではないかと思います。
【クエスト性の見直し】 基本的に従来のオープンワールドのゲームはクエスト依頼者orクエストボードでクエスト受注→クエスト達成→クエスト達成報告の流れになっていると思います(途中が省略されているものもありますが)。本作ではその冗長性を見直し、メニュー画面から直接ミッションを選択することができ、ミッション達成後の報酬は自動的に受け取っています。ミッションに必要な情報や背景は、前述の「カセットテープ」で補っているため、クエスト依頼者と会話する必要がないんですよね。 また本作では発生しているミッション数を制限することで、膨大なクエストにユーザーが辟易するということを低減しています。このシステムも今後のオープンワールドのゲームで改良、洗練されていって欲しいシステムですね。
とつらつらと述べましたが、ゲーム部分は全体的に本当に素晴らしいソフトです。 個人的にはPS4のソフトの中でもNo1に君臨しましたw PS4を持っていない人もこのソフトのために購入を検討しても良いレベルです。 おすすめのPS4ソフトベスト10をランキングで紹介
現在は第1章のミッション15なので半分くらいでしょうか。 サイドオプスも行っているのでクリアまではまだまだ楽しめそうです。